災害支援ナースとは

災害支援ナースとは、被災地で医療や看護を行う看護師です。
都道府県看護協会の会員である、5年以上の実務経験がある、病院などに努めている場合は所属長の承諾がある、災害支援ナース養成の研修を受けている、以上が災害ナースとして登録するための条件になります。
登録先は、病院で働いている場合、その所在地の都道府県看護協会となります。
2017年3月末時点で、登録者数は9,345名です。
派遣が必要な場合、レベルに応じて被災地看護協会または日本看護協会が候補者リストと派遣シフトを作成し、災害支援ナース本人に連絡がきます。

派遣の時期は、災害が起こって3日以降から1ヶ月が目安です。
1人のナースにつき3泊4日の派遣期間となり、交通費、宿泊費、日当は看護協会が支払いを行い、派遣期間中の労務上の扱いは勤務扱いだったり、休暇扱いだったりと努めている病院によって違います。

災害のニュースを見ると、ボランティアや支援を行いたいと思う方も多いでしょう。
災害支援ナースの場合、自分のスキルを活かし、被災者のために支援を行えます。
2016年の熊本地震では1,961名の災害支援ナースが派遣され、創傷処置や避難所の環境整備、感染症対策や体調不良者の受診支援など被災した方々の支援活動を行いました。

災害支援を行う際は被災した人の食べ物や飲み物、寝るためのスペースを分けてもらわないよう、水や食料、医療資材や衛生材料を持って行かなければなりません。
自己完結型が基本なのは、ボランティア活動と同じです。
そして支援に行った際は、地元のスタッフと話し合いながら自分で判断し、活動する必要があります。